2011年12月22日

希望のビルマへ8

私たちは、孤児施設を後にして、国境の橋に向かった。
青年も、一緒に着いて来た。

バイクから降りて、青年の名前と、連絡先を聞き、お別れする。
彼は、こんな良いことが出来て、嬉しいと、言う。

基本的に、ビルマの人たちは、優しい。
親切で、穏やかである。
しかし、長い軍事政権により、心が荒み、対立感情を生んでしまったと、思われる。

ミャンマーを出国する。
私には、まだ、やることがある。
それは、橋の上での、慰霊である。

ここから、日本兵がタイへ逃れた道の一つである。
力尽きて、亡くなった兵士も多い。

更に、橋が封鎖されたために、タイに入ることが出来ずに、死んだ兵士もいる。

出国も、スムーズに行われた。
そして、橋に出ると、先ほどの子供たちがいる。
私の傍に来る。

私は、一人一人に、パパ、ママはいるの・・・と、聞いた。
その意味が解るらしく、一人一人、パパという子、ママという子・・・
ブラザーという子もいる。
両親が揃った子は、いなかかった。

すると、少し年上の少年たちも、やって来た。
マネーと、手を出す。

私は、それを無視して、丁度、タイの国旗と、ミャンマーの国旗が切れた、橋の真ん中に行き、日の丸を掲げて、祈った。

最後に、祓いたまえ、清めたまえ・・・
すると、小さな子供たちが、真似をして、はらいたまえ、きよめたまえ、と言う。
拍手を打つと、それも、真似する。

そして、ゆっくりと、タイ側に向かった。
少年たちは、マネー、マネーを繰り返す。

ふっと、後を見ると、コータが、彼らに、10バーツを渡している。
私は、見ない振りをして、タイ入国の用紙に書き込む。

少年たちのお金は、確実に、大人に取られるのである。
彼らは、大人の手下である。

物乞い商売を子供にさせる、大人がいるのである。

前回も書いたが、子どもをさらい、物乞いにさせるという・・・
実に、あくどい。
更に、物乞いの額が少ないと、食事を与えないと言う。

ミャンマーが真っ当な国になり、法律が出来ることである。
児童買春の問題も、法制化が、最優先である。

子どもの権利を守ることは、未来を守ることである。

さて、ボランティアについて、少し言う。
与えることによって、元気を貰っただの、与えることによって、与えられるという、馬鹿な考え方は、やめるべきである。

更に、貧しい中でも、笑顔を忘れない子供たちに、勇気を貰った・・・

皆々、ウソである。

与える者は、更に、奪われる。
とことん、奪われる。
奪われなければ、ボランティアではない。

ラテン語の、ボランタスが、語源である。
意味は、生きる意味意識である。

私は、心まで、奪われる。
そして、この最後の人生まで、奪われるのである。

与えて、与えて、与え尽くすのである。

であるから、私は、尽きない心の泉を持つしかない。
私の心が、枯れたら、終わりである。

そのために、私は、精神である言葉の世界で、徹底的に、考える。格好よく言えば、思索であり、思想の開花である。

奪われても、枯れない、思索と、思想を打ち立てるのである。

言葉は、武器である。
更に、日本の言葉は、言霊である。
だから、私の心は、精神、言葉の世界によって、枯れない。

一度や、二度では無い。私は、一年間で、10回、海外に出ている。
それが、六年目である。

追悼慰霊が主体であり、支援は、その、付けたしである。
しかし、付けたしが、とても喜ばれ、私にとっても、有意義である。
しかし、それは、私のためなのである。
自己満足。

それ以外の、何があるのか・・・

人が、人を救うことは、出来ないのであり、また、救っては、いけないのである。
ただ、出来ることを、するだけである。

生きるのは、私であり、相手である。
人の人生に、誰が、関与できるのか。
誰も、出来ない。
人の痛みを、同じように、感じられないのが、人間なのである。

汝は、汝の、定めを泣け。
これが、ボランティアの原点である。

主イエスは、友のために命を棄てる以上の愛はないと、言う。
一体誰が、友のために、命を棄てるのか。

私は、一度も、見た事が無い。

さて、タイに入国して、気になっていた、手作りの甘栗を買った。
一袋、100バーツ、250円程度である。
それが、今、私の部屋に、余り物がある。
バスの中で、それを食べて、その苦痛を耐えた。

三年前は、甘栗は無かった。
それは、売り子たちが、熱い石を小さなスコップで、かき混ぜながら、作る。

私の崇高な行為も、後は野となれ山となれ、なのである。

崇高という言葉に、過敏に反応する人がいるだろう。
冗談である。ユーモアである。
その、ユーモアを感じられなくなった、日本人は、本当に、あはれ、である。

今、私は、人生宗家を名乗ろうとしている。
家元でも、いいか・・・




posted by 天山 at 00:03| 希望のビルマへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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