2011年12月16日

希望のビルマへ2

入院施設は、男性が、三名ほどで、あとは、女性と、子連れの母親で、総勢、25名程度である。

一緒に来た、代表が皆さんに声を掛けると、皆さん、玄関前の広場に集まった。

見た目では、どんな病気か解らない人もいる。
目の不自由な、中年の女性と、喉頭がんの手術をした少女は、痛々しかった。

私は、まず、バスタオルを取り出した。
それが、とても良かった。皆さん、バスタオルが欲しかったのだ。

それから、衣類をそれぞれに出した。
広場の中に、衣類を区分けて出し、必要なものを取って貰う。
更に、私が、サイズを合わせて、差し上げる。

静かに、それが進んだ。

言葉が通じないが、笑い声が聞える。
それぞれが、楽しそうに、選ぶのである。そんなことは、滅多にあることではない。
一人の少女が、嬉しそうに、自分に合うものを選ぶ。
そして、私の顔を見る。

オッケー、オッケー、良かったね・・・
私が声を掛けると、少女が笑う。

子供たちもいた。
それぞれに、おもちゃを渡した。そして、帽子である。

子どもは、どんなものでも、遊びに変える天才であるから、きっと、暫く楽しめるだろう。

私が何か言うと、それが英語に訳され、ビルマ語、民族語に訳される。
代表と小西さんが、通訳してくれる。

それぞれに、行き渡り、写真を撮ることにした。
私の日の丸を持つ人がいる。

また、来ますよ・・・
何度も、私が言う。

バスタオルが足りなかったようで、代表が、まだありませんかと、尋ねる。
すべてを出してしまっていた。

フェイスタオルを、とりあえず、渡して、次の時に、また沢山持ってきますと、言う。

写真には、皆さん参加して、日の丸と共に、写る。
子どもは、渡したものに、夢中になっていた。

気になったのは、喉頭がんの女の子である。
彼女は、声が出ない。更に、何一つも、受け取らなかった。
何か、諦めた気がある。
そして、笑えないのである。

わが身の境遇の不幸に、諦観した心。
難民であり、不治の病に・・・

開いたダンボールと、バッグを運び、最後のお別れである。
皆さん、玄関に立ち、私たちを見送る。

代表が、皆さん、ありがとうと、言っていますと、教えてくれた。

四人が車に乗り込み、次の場所へ、移動する。
その時、代表が、大人も子供も、働く人たちが暮らす場所があります。皆さん、五時には、そこに戻りますが・・・と、言う。
そこまでの、時間を待つことが出来ないので、次回に伺うことにした。

次ぎは、コータが見つけた、スラムに行く予定である。
水害の被害も受けていると、コータは、見ていた。

代表をお送りして、再会を約束し、コータの見た場所に向かった。
小西さんは、おおよその、場所を解っていた。

その入り口の前に、車を止めて、数名の女性たちに声を掛けた。
すると、何と、アカ族の人たちである。
タイ人のスラムではなかったのである。
ここも、ビルマ難民の人たちが、住むという。

その方たちに、衣類を差し上げて、車の入れない道を、コータと二人で、バッグを持って歩いて行った。

人を見ると、声を掛ける。
そして、バッグの中身を見せる。

フロム・ジャパン・プレゼント・・・
通じるか、どうか。
だが、私たちの、姿で、解るようだ。

必要な物を、差し上げる。
妊婦さんもいて、幼児物を差し上げる。
とても、喜んだ。

どんどんと、奥に入り、突き当たりである。
そこに、多くの人たちがいた。

すべてを渡すつもりなので、物資みな、人たちの前に出した。
遠慮しつつ、手に取る。
私も、その人に合うものを、体に当てて上げる。

私が、ミャンマーのタチレクに行きますと英語で言うと、英語で、私の両親が、タチレクにいますという、おばさんがいた。

おばあさんたちにも、渡すものがあり、大半を差し上げた。
写真を撮る。

一人の男の子が、私が上げた、おもちゃを掲げて、私に、これは、どうするの・・・どうやって使うの・・・と、言葉は分からないが、そのように聞いたが、私も、解らない。
勿論、誰も解らない。
おもちゃとして、支援袋に入れたものを、そのまま、持参したのである。

さようなら・・・
皆さん、この言葉は、知っていたようで、さようなら、ありがとう・・・と、日本語で言う。

私たちは、元に戻り、入り口に来た。
先ほどの人たちがいて、笑顔で、迎える。

二歳ほどの、女の子に近づくと、私に頬を寄せるので、頬にキスをしようとすると、額を出すので、額にキスをした。
何とも、平和で、穏やかな、支援活動である。

子どもは、私を怖がらないのである。
どこでも、そうである。

そして、その時、私と女の子だけの、空間ができた。
不思議である。
二人だけが存在するような・・・

私は、とても、その子が愛しく思われた。

心の中で、幸せになれ・・・
そう言った。

これで、今日の予定は、終わりである。




posted by 天山 at 00:25| 希望のビルマへ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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