2011年11月08日

天皇陛下について。92

時代は、変化する。
そして、今、先の大戦に関して、多くの資料が出され、事実を見る事が出来る。

すでに、あの戦争は、白人主義の植民地支配から、アジアを開放させるものだった、との、評価が、高いのである。

再度、昭和天皇を、書く。
それは、歴代天皇の中で、唯一、世界大戦という事態に臨み、そして、敗戦した、日本の最高権威である、天皇が、いかにして、その身を、演じたかということ。
そして、天皇とは、何かということを、昭和天皇ほど、明確に伝える存在はないのである。

畏るべき昭和天皇
松本健一著から、それを、眺める。

天皇はマッカーサー元帥のまえに、軍人として地位が対等な元帥裕仁として立つことも出来たが、そうはしなかった。かれは占領軍の最高司令官のまえに、いわば政治的人間として、その一身を投げ出したのである。
松本

その時の、マッカーサーの衝撃は、次の回想録にある。

私は大きい感動にゆすぶられた。死をともなうほどの責任、それも私の知り尽くしている諸事実に照らして、明らかに天皇に帰すべきでない責任を引受けようとする、この勇気に満ちた態度は、私の骨のズイまでもゆり動かした。私はその瞬間、私の前にいる天皇が、個人の資格においても日本の最上の紳士であることを感じとったのである。

天皇の戦争責任、云々を言う者は、よくよく、聞くがいい。
マッカーサーは、そのように、聞いたのである。

いつの時代も、その時代の制度に合わせて、君主として、権威のみで、存在された、天皇という存在の、真である。

昭和天皇は、世界大戦という、初めての、敗戦に臨まれて、わが身を、差し出したのである。

マッカーサーは、天皇が戦争における、政治的、軍事的「責任」の一切を引き受けようとする態度に対して、感動をおぼえるのである。それは、マッカーサーが評したように、「勇気」ある態度だった。「勇気」とは、雄々しい、とか、男らしい、とか、勇ましいとかの、たんなる情緒的な態度の問題ではない。みずからが行った政治的「決断」に対して「責任」を負ってゆこうとする、いわゆる政治的人間としてのつとめを遂行する態度をいうのである。
松本

ただし、ここで、天皇に責任がある、無い、の問題ではない。
天皇は、国民が、決定したことを、承認する存在なのである。
最初から、天皇は、民主的であったといえる。

その当時の、政治家たちが、決定したことを、承認して、成り立つものだった。
統治しても、支配しないのである。

だが、この国難にあって、敗戦の処理をするのは、私であると、決めた、昭和天皇に対して、マッカーサーが、その態度に、感動したのである。

皆々、マッカーサーに対して、戦争責任逃れをしていた、時である。
自ら、私が、すべての責任を負う・・・

昭和天皇御製
爆撃に たふれゆく民の 上をおもひ いくさとめけり 身はいかならむとも

それは、天皇にしか出来ない、行為だった。
そして、そのような、天皇を、戴いた日本という国の、幸運である。

ご聖断・・・
誰も、決めることが、出来なかった。
そこに、2600年の歴史を有する、日本国の君主たる、天皇が、ご聖断された。

当時、天皇が、ご聖断を下さなければ、日本は、内戦状態に突入したであろうと、私は、考える。
その、ご聖断に際してさえ、反乱を起こそうとした、兵士たちがいるのである。

しかし、帝が、仰せられる・・・
国民は、それで、よし、とする。
伝統である。

帝が、仰せられる。
では、止めましょう。
それが、日本国民である。

そうして、時代の、苦難を乗り越えてきたのである。

松本氏は、天皇の国家元首としてのパフォーマンスであると、御製についてを、言う。

しかし、他の誰がそのようなパフォーマンスを演じ切ることができたろう、と考えると、やはりこれは昭和天皇しか詠めない歌なのである。
松本

天皇はいままさに「占領下の天皇」としてあった。
松本

占領下の天皇を、昭和天皇は、見事に、切り抜ける。あるいは、演じ切ったとでも、言うか。

そして、
占領軍のもとですすめられた戦後民主化を、「天皇制下の民主主義」へとじりじりと押し返していったことである。
松本

何故、畏るべき・・・なのか・・・

天皇は、いつの時代にも、その時々の、政権に対して、君主として、権威として、対座されたという、事実を、昭和天皇が、そこでも、見せてくれたということである。

まさに、我らが天皇陛下、なのである。

戦争回避に、ご尽力され、更に、やもうえず、戦争に突入し、そして、敗戦に当り、身をとして、国を守るという。
一体、どこに、このような、存在が見出せようか。
日本にしか、存在しないのである。



posted by 天山 at 00:06| 天皇陛下について3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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