2011年08月28日

霊学34

現代人の自己愛について・・・現代人はアイデンティティと自我理想を失い、理想自我との一致による自己愛満足をもっぱら追求する人間であり・・・
小此木

小此木氏が、自己愛人間で、語りたいのは、それである。

理想自我の概念を発展させたのは、パリの、ラカンである。

自我理想と、理想自我の違いについて、小此木氏の、説くところから、見る。

ラカンは、自我理想は、エディプス・コンプレックスの段階、自と他が、明確に区別された三者関係の中で、初めて、形成されるという。
これは、社会性をもった、道徳的価値規範を取り入れたところで、成立する。

では、理想自我とは、自己愛の成り立ちと、深く関係する。
それは、自己の実像を直接見ることのではない人間が、最初に自己を認知するのは、理想化した自己像を描いて、この理想化した自己像と、鏡に映った自己像を、同じものとするということ。

母親の心の中にある、良い自分というものが、自己像になる。
その時、悪い自分は、排除される。
良い自分とは、母親が抱く、理想化した子供像になる。

この時の、自己像のように、自我以前に出来上がった、原始的なものが、理想自我の、芽生えであるという。

前自我、プレ・モアとも、言う。

つまり理想自我とは、自分の気に入っている、まさに自己愛そのもののような自己像なのです。それは自分の中で主観的につくりあげられたものであり、それに自分がいつも一致することを求めているのです。
小此木

理想自我への、同一化は、自己愛の社会化の過程で、自我理想形成以前の、プロセスを、更に、細かく分析して、明らかにしたものと、なる。

理想自我から、自我理想へ・・・
アイデンティティという、段階で、健康な自己愛の発達が、進んでゆく。

理想自我は自我理想と違って、社会的な規範とか身近な世界から隔たった歴史的・思想的な意味をもった世界とつながるものではありません。
小此木

また、それは、自我理想に比べて、大義名分、主義主張という、自分たちの世界を超えた、価値付け、意味づけをもたない段階の理想像であると、小此木氏が、言う。

小此木氏は、モラトリアム人間社会という、提言で、有名になった人である。
それは、アイデンティティを獲得するための、猶予状態を、表す言葉である。

猶予状態を、いつまでも持ち続ける、心理構造が、社会的性格になったというものである。

つまり、それは、アイデンティティから、自我理想を、心の中に、内在化していない人たちの社会になったということである。

それが、良い、悪いの、問題ではない。
時代が、そのようになったと、警鐘したのである。

現代は社会・歴史自我理想がなくなってしまい、個人個人の身近で身辺的な理想自我をみたすような仕組みが人々の自己愛をみたす社会になってしまっているといえます。
小此木

だから、商業主義が宣伝、広告などで利用して、画一化された理想自己を、大量に生産している・・・

理想自己とは、小此木氏が、創作した言葉で、マスコミやカタログ文化で、作り出された、美化、理想化された、自己イメージのことと、言う。

少しばかり、こんがらかる。

自我理想は、アイデンティティに発展する。
それは、現実の社会的義務、責任の遂行となる。

自我理想は、一つの社会の中で、小さくとも、一定のルールや、掟がある。
それにより、一度、自己愛が、去勢によって、否定され、掟を守ることで、成立する秩序と理念を持った、世界のこと。

この世界は、個々人の欲望や自己中心的な感情を一度克服してはじめて、確立されるような世界です。
小此木

とは、小此木氏が見る、世界である。

我々が生きる根拠は、前途が漠然として未知だというその不安に根ざしているわけで、それ故に抵抗の意志や賭の意識が生まれてくる筈なのです。
亀井勝一郎

心理学で、説かれる、人生論・・・
言葉の世界、つまり、精神論から説かれる、人生論・・・

心理家で、説かれると、何となく、そんな気になるという、気分的な、納得。それが、一番の問題である。

小此木氏が、見ていた時代より、更に、時代は、進化しているのか、あるいは・・・

人類に進歩はないのです。
亀井

おっと

自己を何ものかに委ねて、自己を限定して貰って安心する人々と、自己ひとりの固有性に思い惑いながら、不安の中に大胆に飛び込んで行く人と、人類はつねにこの二つの階級に分類されていたものではないでしょうか。
亀井

階級闘争とは、究極ではここにのみ生ずる筈のものです。自由を与えられても、それを行使することを知らない永遠の奴隷というものがあります。開放されてもなお自己をもとうとせぬ精神の農奴があります。
亀井

心理学を学んで、自己限定する人の多いこと。

たった、一つの、ものの見方なのである。
占いと、変わらない。




posted by 天山 at 17:23| 霊学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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