2011年07月23日

天皇陛下について。80

日本を民主主義国家に改造するマッカーサーの切り札、それが大日本帝国憲法の抜本的改正だった。
徳本栄一郎

1946年2月3日、GHQ民生局長の、コートニー・ホイットニー准将は、次長のチャールズ・ケーディス大佐、法規課長のマイロ・ラウエル中佐らを呼び出した。
そこで、極秘の指示を出した。
最高司令官は、つまり、マッカーサーは、われわれに憲法草案を書くよう命令された。毎日新聞の記事を見ても、日本政府の憲法案はあまりに保守的で、天皇の地位を何ら変更していない。

日本側の、憲法草案は、明治憲法の枠を出ない保守的なもので、特に、天皇の条項は、明治憲法と大差なく、GHQ側を、激怒させた。
ゆえに、マッカーサーは、ホイットニーに、新憲法の草案の指針を手渡したのである。

2月19日、日本政府は、閣議で、GHQ草案を提示した。
侃々諤々の議論の末、結果は、その案に沿った、憲法を作る方針を決定した。

間髪を入れず、マッカーサーは声明を発表した。
「天皇、政府によって作られた新しく開放的な憲法が、日本国民に予の全面的承認の下に提示された事に深く満足する」
まさに、完璧なやらせだった。
徳本栄一郎

1946年3月8日、東京の英国代表団が、本国に至急電報を打った。
この草案は明らかに英語で作成され、日本語に翻訳されたものだ。トーンがあまりに米国的すぎる。・・・特に軍備を禁じた条項は、将来の改憲議論の焦点になるだろう。
憲法改正を急がせた理由は不明だが、極東委員会と対日理事会を無視する意思が背景にある。この草案が国会で可決されてしまうと、外部の介入は困難である。
1946年3月8日、英国外務省報告

マッカーサーが、本国政府の許可なしに行動しているのは明らかだ。われわれの不満を表明し、彼に対処させるべきである。
1946年3月19日、英国外務省報告

19世紀以来、インドやアフリカに広大な領土を誇った英国は、老獪な植民地経営に長けていた。時には、現地の文化や歴史も巧みに利用する。それだけに、短期間で国家改造を押し付けるマッカーサーに、大きな危うさを感じていた。
徳本栄一郎

連合国は、壮大でかつ野心的な実験を行おうとしている。支配と教化で国民の政治的体質を変え、これまでの知的伝統を破壊または大きく修正できると考えている。可能かもしれないが、歴史上、そのような前例は聞いた事が無い。・・・われわれが望むのは、日本が攻撃的な全体主義から民主主義国へと生まれ変り、国民が基本的権利を享受し、経済政策が相反しない事である。・・・それが自国の利益にも適うと理解させるため、日本に圧力をかけるのは適切かつ合理的だ。しかし、教室で細部の処方まで与える手法は信用できない。日本人に、われわれが望む結果だけを伝え、やり方は彼らに委ねるべきである。
1946年3月26日、英国外務省報告

敗戦後、一度も、改憲せずに来た。
それは、奇跡的である。

平和憲法という名の、美名に酔ってきたのである。
そして、多くの矛盾を、兎に角、辻褄を合わせて、ここまで、来たのである。

イギリスが、言うように、日本民族は、攻撃的ではない。
羊のように、大人しい。
そして、羊のように、従順である。
だから、憲法改正も、進まないのである。

徳本氏は、60年前の、英国政府の懸念が、的中したと、言う。

われわれが日本に採択させるべきは、立法府と個人の権利を尊重する、アングロサクソン型民主主義である。これはキリスト教の教義に由来する個人の自由の伝統から、長い時間をかけて発展してきたものだ。それが、産業革命後の裕福な中流階級により、十九世紀に拡大してきた。同じ条件が整わなければ、日本で同じ発展が起きるとは思えない。

考えられるのは、日本を1868年の明治維新の状態に戻し・・・リモート・コントロールする事である。すなわち、国際社会復帰が認められるまで、欧米列強の監視下に置き、不平等条約も改正しない。
1946年3月26日、英国外務省報告

いかにも英国的な経験主義アプローチである。日本の国民性を無視してやみくもに改革に突き進むGHQは、彼らに子供同然に映ったのだろう。と、徳本氏が、言う。

私は、違う。
ここまで、傲慢なイギリスの、本性を見るものだ。

アメリカの、魔的なものと、イギリスの魔的なものとは、違う。
産業革命後・・・裕福な中流階級・・・
それが、すべて、植民地からの、搾取による。

そして、それが、アングロサクソン型民主主義であり、キリスト教に由来する・・・
呆れる。
それが、可能だったのは、何か。
多くの植民地政策であり、人権無視、更に、人種差別の何物でもないのである。

彼らの、優越意識は、付ける薬がないほど、である。

イギリスは、どれほどの、悪行をして来たのか・・・
その意識さえない。

欧米列強の監視下に置き、不平等条約も改正しない・・・
さらに、日本の、植民地化である。

アメリカより、狡猾、更に、傲慢、優越意識・・・

イギリスは、今も、多くの国に、君臨する。
イギリスを、宗主国としている、国が、今も多く存在する。

そして、そこは、今も人種差別に、晒されているのである。

だが、兎に角、世界は、そのように、動くということである。
国益・・・
その、国益のためには、相手国が、どうなろうとも、いや、殺さない程度に、生かして、搾取するという。
そこに、思想がある。
実に、恐ろしい、思想である。



posted by 天山 at 11:00| 天皇陛下について3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。