2010年10月21日

天皇陛下について 77

新官僚たちは、政治改革を行おうとした。

特にその中でも積極的だったのが内務省である。内務省は選挙粛正運動、つまり選挙の“腐敗”を防ぐという名目で政党政治家たちを徹底的にマークし、選挙違反で摘発して政党政治の力を削ごうとした。こうした傾向は内務省から他省庁に広がり、さらには中堅の官僚にまで及ぶようになった。
渡辺昇一

そして、その次に、現れたのが、革新官僚である。
議会や政府という邪魔者は、いなくなった。次ぎは日本全体を、統制国家にする、というのが、狙いである。

要するに、全体主義国家を目指したのである。

この、革新官僚が、企画院を創設した。

これは、シナ事変に対応するために、戦時統制体制のあらゆる、基本計画を一手に作り上げるという目的で、創られた。

渡辺氏は、経済版の参謀本部、だと、言う。

この企画院の、生みの親が、近衛文麿である。
ただし、近衛は、革新官僚たちが、社会主義と全く同じだとは、気付かないのである。

敗戦色濃くなった時、昭和20年、1945年、2月1日、近衛は、昭和天皇に、上奏文を呈出する。

その日は、米軍が、硫黄島に上陸を開始する、五日前である。
ドイツでは、ドレスデンの大空襲で、13万5千人が死に、ハンガリーの首都ブダペストが、ソ連に占領されたという、報道があった、翌日である。

渡辺氏の、現代語訳で、紹介する。

このまま戦争を続けていれば、日本は敗北し、共産革命が起こることになるので、一刻も早く戦争を終結すべきだ、ということを、進言するためである。

少壮軍人の多数は、わが国体と共産主義は両立するものなり、と信じているもののようであります。軍部内の革新論の基調も、またここにあるものと思われます・・・
これら軍部内の革新論者の狙いは、かならずしも共産革命ではないかもしれませんが、これを取り巻く一部官僚および民間有志(これを右翼と言ってもいいし、左翼と言ってもいいでしょう。右翼は国体の衣を付けた共産主義であります)は、意識的に共産革命まで引きずろうという意図を包み隠しております・・・
このことが過去十年間、軍部、官僚、右翼、左翼の多方面にわたって交友を持っていた不肖近衛が、最近静かに反省して到達した結論です・・・
彼らの主張の背後に潜んでいる意図を看守できなかったことは、まったく不明の致すところで、何とも申し訳なく、深く責任を感じている次第です。

青年時代にマルクス思想を学び、そして首相として軍人や官僚たちと仕事をした人の意見であるから、まさに注目すべきものであろう。
渡辺

企画院によって、生み出されたのが、国家総動員法である。
これにより、日本は、完全な、右翼社会主義の、国家となったのである。
そして、問題は、敗戦によって、全体主義の軍人は、いなくなったが、官僚と、その組織は、なくならなかったのである。

これは、恐るべきことである。

その後も、それが、生き残り、敗戦後の、日本を指揮していたのである。
戦時中の、強権を手放したくなかったということである。

唯一つの例外は通産省であった。ここだけは、戦時中の統制をどんどんと放棄する方向にベクトルが働いてきた。それは、世界市場の中での自由競争に勝つうえで、配給制度はかえって邪魔になるという判断があったからだろう。
渡辺

企画院の、出来上がりが、理解できて、更に、当時の、軍人と、官僚の有様が、明確になった。

そして、その中にあって、天皇陛下は、一人、佇み、和平を見つめていたのである。

世界の状況と、日本の状況を、見つめて、更に、戦争開戦の、成り立ちを眺めている。

何が何でも、戦争を、という人たちと、和平をと、望んで活動していた人たちの、姿が、見える。

和平の頂点にいらしたのが、天皇陛下であらせられる。

敗戦後、今年で、67年を迎える。
歴史は、多面体であるから、その、多面体を見つめて、総合的判断により、それぞれが、その価値を見出すだろう。

要するに、単純明快ではないのである。

そして、国際社会は、当然、国益によって、動いているということである。
国益を追求するあまりに、性急な方法と、手段を取った、アメリカ、イギリス・・・
とは、言え、アメリカも、元は、イギリス人である。

更に、当時は、世界の多くがイギリスのモノであったという、事実である。
そして、現在もなお、イギリスは、間接統治をしている国が多数ある。

それを、どう、考えるのか。

日本が、侵略したという場合は、総攻撃を、国内外から受けるが、それでは、イギリスをどのように、判断するのか。

私は、世界的に、最悪最低の国だと、見るしかない。

あの国の、繁栄は、すべて、侵略と、植民地支配によって、成ったものである。
裁くとしたなら、イギリスを、国際社会は、裁かなければならない。

その人種差別、人種偏見は、ナチスに劣らず、激しいものである。

それは、イギリスを宗主国とする、オーストラリア、ニュージーランド・・・
などを、見てもよく解るのである。

イギリスは、一度たりとも、植民地に対して、謝罪したことは無い。
世界の、マフィアとしての最たるものである。
イギリス王室は、麻薬の、世界的取引の、胴元であることも、付け加えておく。
その王室を、見習うと、皇室に、天皇に言わせる者どもは、悪の手先であろう。




posted by 天山 at 00:00| 天皇陛下について2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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