2010年09月21日

天皇陛下について47

歴史を見る目を、いつから、日本人が、西洋の側から、見るようになったのか。
明治維新である。

明治維新自体は、とても評価できることだった。
しかし、西洋文明を取り入れることも、評価できたが、その裏にあるものまで、見なかったことである。

最悪なのは、福沢諭吉である。
西洋文明とは、一に蒸気機関車、二に電信、三に鉄道、そして軍艦、洋式軍隊と、物質文明のみを、取り上げた。
そして、西洋文明を取り入れなければ、インドのように、植民地になるしかないと、言う。

彼の目には、西欧の物質文明と、科学技術、社会制度のみ、見た。
そして、白人社会、キリスト教の本質である、野蛮さ、残虐性を、見なかった。

さらに、それらが、西欧自らの、力によって、得られたと、勘違いした。
それらは、すべて、植民地を食い物にして、得られたものであることを。

それを、見ずして、ただ、単純に、西洋かぶれの、歴史学者たちのよって、西欧の歴史が、光り輝くように、教えられた。
西洋史観という。

そして、その大元は、アジア蔑視、アジア野蛮論であり、西欧の優位性を正当化するものである。

今の今まで、その教育がされているという、悲劇である。
日本人は、欧米諸国を批判できないものとして、洗脳された。
西欧は、善であるという、考え方を、今、砕くときである。

それが、自国の学者たちによって、為されたという悲劇もある。
日本の伝統文化の、蔑視、否定、西洋礼賛の、歴史観である。

だから、私は、少し、西欧の、キリスト教文明が、行ったことを、紹介する。

人類文明の、発祥は、シナ文明、インド文明、メソポタミア文明、エジプト文明である。
世界の四大文明である。

西欧には、長く、文明が育たなかった。

15世紀の、ルネサンスが全盛を向かえるまで、西欧は、野蛮な未開の地であった。

中世までは、オスマントルコ帝国、ペルシャ帝国、モンゴル帝国など、東方文明に、適わなかったのである。

巨大な、アジアの帝国の、ヨーロッパ進出により、東西交易、人間の交流が、活発になり、中国の、絹、陶磁器、南洋の香辛料などの物産と共に、東方の学問、技術が、入る。

これが、やがて、ギリシア・ローマの古典文化を指導理念とする、ルネサンスに結びつくのである。

何と、ギリシアの古典は、アラブから、もたらされるという、逆説である。

であるから、それ以前は、暗黒時代なのである。

15世紀に入り、ようやく、ヨーロッパが目覚め始めた。
東洋には、適わない、しかも、東方からは、モンゴル、イスラム勢力が迫り、東への道は、閉ざされている。このままでは、征服されてしまう、と、考えたのである。

そこで、海洋に新天地を、求める。
大航海時代の、幕開けである。

その要因は、二つ。
黒死病、ペストが、モンゴル軍の西欧遠征によって、もたらされ、14世紀半ばに、大流行して、人口の三分の一、約、三千万人が、死亡する。
この病に、最も効くと信じられたものが、胡椒をはじめとする、香辛料である。

当時は、アラビア商人が、独占的に、扱っていた。
それは、非常に高価なものである。

ペストの、大流行により、高価だった、胡椒の値は、急騰する。
西欧の、商人、王たちは、東南アジアの産地に達する新航路を発見して、直に取引を願っていた。

そして、もう一つが、マルコ・ポーロの「東方見聞録」である。
この書の中で、東洋の島、ジバング、つまり、日本の豊かさ、文明の高さを驚嘆する。

当時は、鎌倉時代中期である。

ルネサンスは、目覚めを、促した。
科学技術の発見である。
火薬、羅針盤、活版印刷など・・・

技術革新が起こる。

火薬と、羅針盤は、航海時代の、幕開けを促した。

最初に、海原に、乗り出したのは、スペインとポルトガルである。
イタリア生まれの、コロンブスは、スペインのイサベル女王の援助を受けて、1492年、サンタマリア号以下、三隻の船で、東洋へと、旅立つ。

コロンブスは、アメリカ大陸に、到着し、そこを、インドと勘違いして、先住民族を、インデアン、カリブ海の島々を西インド諸島と、名づけた。

コロンブスの旅は、最初から、収奪が目的である。

スペインの、フェルナンド国王との間で、新たな地域を発見し、富と資源をスペインにもたらせば、その十分の一を、取得できるという、契約を交わしていた。

コロンブスは、珍しい動植物と共に、快く迎えた先住民族を、奴隷として、連れ帰る。

これを、最初として、スペイン人の、中南米での、強奪がはじまる。

コロンブスの、航海後、間もなく、西インド諸島を、征服し、1521年には、メキシコのアステカ帝国、1532年には、ペルーのインカ帝国を、征服する。

征服に次ぐ、征服により、スペインは、16世紀前半には、広大な海洋帝国を、形成したのである。
ヨーロッパ最強の、国に伸し上がるのである。



posted by 天山 at 00:00| 天皇陛下について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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