2010年08月12日

天皇陛下について 12

ハワイ奇襲は、日曜日ということもあり、米軍の被害は、戦艦、巡洋艦、駆逐艦を含めて、十八隻の、撃沈爆破である。
日本軍の損害は、飛行機、特殊潜航艇をあわせて、五隻である。

香港攻略部隊も、シンガポールを目指す、マレー半島上陸部隊も、それぞれ、奇襲作戦が、功をはくして、守備する、イギリス軍を打ち破った。

17年1月2日は、フィリピン、マニラ陥落。
ここには、米極東司令官として、ダグラス・マッカーサー中将がいたが、作戦のために、
アイ・シャル・リターン
の、名文句を残して、姿を消した。

2月15日、シンガポール陥落。

日本軍は、破竹の快進撃を続けた。

陛下は、あまりにも、早く戦果が、上がりすぎると、仰せられた。

一方、山本五十六大将は、戦局、決戦段階に入るとして、米軍は、電撃に壊滅したりといえども、いずれは、長期持久を策し、あるいは、大挙反撃を企図する、恐れあり、と部下に警告していた。

4月18日、B29による、本土空襲が行われた。
東京、川崎、横須賀、名古屋、四日市、神戸などに、銃爆撃を加え、そのまま、中国に飛び去った。

日本海軍の、敗北は、6月4日の、ミッドウェー海戦にあった。

海軍は、赤城、加賀、飛竜、蒼竜という、四隻の空母を失い、制海権を奪われた。

続く、ガダルカナル島の、戦闘では、陸軍が、米軍の、物量作戦と、密林内での、餓死のため、日本軍は、地獄の苦しみを、味わう。


大本営は、それらの、事実を、ことごとく、国民に隠した。

だが、陛下は、耳に届けられる情報を、分析して、前途は、決して明るくない、と、判断された。

統帥部は、陸海軍ともに、必勝の信念で、戦い抜くというが、ミッドウェーで、失った、航空勢力を回復することは、難しいと、語る。

もし、制空権を敵にとられると、広大な地域に展開している、戦線の維持も、困難となり、多々、破綻が生ずると、木戸内大臣に、申された。

木戸は、陛下に、終戦を望むお気持ちがあると、察し、
敵に大損害を与えて、それを、機会に、戦争を終結する、努力をするほかにありません
と、述べている。

戦争が、持久戦となれば、日本の不利は、目に見えている。

18年4月18日、ラバウルを飛び立ち、ブーゲンビル島上空で、山本五十六の乗った飛行機が、P38戦闘機16機に発見され、攻撃を受けて、戦死した。

それから、以後は、負け戦続きである。
アッツ島、タワラ島、サイパン島、グアム島、硫黄島・・・

雪崩て、崩れるように、玉砕である。

マッカーサーも、マニラに戻り、威勢に乗り、空と海、陸から、猛攻撃を加えてきた。

昭和20年3月10日、東京に、かつてない、大空襲が行われた。

天皇陛下におかれては、空襲の後を、視察され、関東大震災のときよりも、はるかに、無残である、姿を見て、東京も、焦土になったと、漏らされた。

だが、続いて、4月14日は、327機の、来襲をうけ、更に、5月24日、562機の、B29が、東京を爆撃の嵐に、晒した。

翌日も、東京を502機が、狙い撃ちした。

この時、皇居正殿の屋根が、火を吹いた。
5527坪を、焼かれた。

天皇皇后陛下は、防空壕の中にいて、難を逃れた。

だが、御殿の炎上は、陸軍の火事によるものと、陸相阿南大将が、辞表を出したが、陛下に、国家存亡のときなり、よろしく、現職に、留まるようにと、仰せられて、留意した。

更に、鈴木首相も、まげて頼むという、陛下の言葉に、首相指名を受け、組閣声明で、
行け一億よ、余の屍を越えて
と、主戦論を展開したが、それ以前には、
この戦争は、王がとられても、気が付かない、へぼ将棋である
と、否定的立場にいた。
その、老獪さを発揮して、終戦にこぎつける。

4月29日、イタリアでは、ムソリーニと、その愛人の死体が、ミラノで、晒された。
そして、30日、ドイツでは、ヒトラーが、自殺した。

戦況は、終盤にかかり、6月23日、悲劇の沖縄が、陥落した。

日本軍死者、約六万五千人、米軍の死傷者は、七万六千七百人。
連合軍の、総動員数は、日本軍の、十倍である。

悲劇なのは、沖縄県民の死者、十万人である。

急ぎ足で、書き続けたが、まだまだ、悲劇は、多い。

この状態は、アメリカ側に、深刻な波紋を投げ掛けた。
つまり、日本本土上陸を目の前にして、一般市民の自殺行為、更に、戦争終結までに、払われる、異様な犠牲に、戦慄を、覚えたという。

しかし、米英合同作戦計画委員会では、七月四日、日本攻撃に、原爆の使用を確認したのである。

7月26日、ポツダム宣言が発表された。

発表は、米英中の、三国の名がつらねられた。



posted by 天山 at 00:00| 天皇陛下について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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