2010年03月19日

バリ島は静かに死ぬ 5

翌日の夕方、私たちは、先に、約束したように、長屋住まいの地区に、出掛けた。

あれっ、あまり人が集まっていないと、思った。
が、私が、子供たちに、ぬいぐるを、渡していると、続々と、部屋から、皆さん出て来た。

私は、子供用、辻さんは、女性物を担当した。

そのうちに、凄まじいことになっていった。

辻さんの、周囲に女たちが、囲み、辻さんが、見えない。
どのように、渡しているのか、不明。
更に、私の周囲には、男たちも、現れて・・・

子供たちに、一通り、渡し終えて、辻さんの方を見ると、変わらず、混乱、混雑している。

三つのバックを持参していった。
もう一つも、辻さんの方に、ある。

それは、追加のためのものだが、辻さんは、それも、開けてしまったらしく、どんどんと、人の波である。

辻さんの方から、貰えないと言って、私の方に来る、女性もいたが、私のバッグには、何も、残っていない。

しばらく、混乱が続いた。
だが、中に、冷静な男性がいて、私の持参した、日の丸を掲げて、皆さんに、何か言っている。

そして、日本語で、ありがとう、という、掛け声が、はじまった。
子供たちも、ありがとう、と、言う。

私は、その男性に、写真を撮りたいと、言うと、彼は、皆さんに、声を掛けた。

すると、写真を撮るために、少し、平静になった。

辻さんは、汗だくである。

コータは、辻さんの方にいたが、なす術がなかった。

写真を撮った。
そして、驚いた。

子供たちが、私の手を取り、初めは、握手かと、思いきや、手の甲を、額につけて、感謝の意を表すのだ。

これは、特別な、挨拶である。

フィリピンでも、子供たちが、私に、そんなしぐさで、感謝した。

何も無くなったとこを、確認して、私たちは、その場を去ることにした。

皆さん、日本語で、ありがとう、と、言う。

私たちは、汗だくで、よろよろと、別な小道に入った。
が、支援するものが無い。

兎に角、見て回ろうと、歩いたが、やはり、途中から、ホテルに戻ることにした。

大したことを、している訳ではないが、とても、疲れるのである。

手渡しという、行為が、このようなものであること、辻さんは、しみじみと、感じたと、言った。
前回とは、また、違う感じである。

ただ、私は、もう、クタに来ることは、しばらく無いと、思っていた。
残念だが、もっと、大変な場所が、多々ある。

クタ、レギャンという、観光客の、多い場所は、廃れ始めて、そこで、営業する人たちには、何か、殺気のようなものを、感じる。

彼らは、それを、危機感とは、知るのか、知らないのか。

日本人の姿は、めっきり、減った。
皆、ウブドゥの方に、行く。
安全で、自然に溢れて、人もやさしいからだ。
しかし、すぐに、クタや、レギャンのようになるだろう。

すでに、引ったくりや、ドロボーが、多くなってきたと、聞いた。

それらが、すべて、ジャワから、ロンボクから来た人たちと、一概に言えないのである。
バリニーズにも、良い人も、悪い人もいる。

更に、オランダ植民地以前の、バリ島は、戦いに、明け暮れていたのである。
つまり、バリニーズは、戦闘的なのである。

まさか・・・と、思う人がいるはず。
バリ島を好きになった人には、バリ島のすべてが、良く見えるのである。

日本人に、嘘偽りを言って、金を出させるのは、ジャワやロンボクの、人たちより、バにリーズの方が、圧倒的に、多いのである。

私が、最初に出掛けた頃の、バリ島では、日本人女性を、騙すテクニックの本が、すでに、売られていた。
今は、もっと、巧妙になっているだろう。

現地の男、バリニーズと、結婚する、日本の女もいるが、今では、現地の女と、結婚する、日本の男たちもいる。

とても、いいことだが、決して、幸せになることは、無いだろう。
幸せになる人は、バリ島の、姿を理性的に、理解する人である。

前回、見合い結婚をした、日本の男性の方のことを、書いたが、彼は、はっきりと、断言した。
相手方の、家庭が、どの程度の、家庭であり、こちらが、それを、理解しなければ、結婚は、うまくいかない、と。

カースト制のことについては、触れなかったが、それは、身分のことを、言うものである。

更に、外国人は、バリ島の土地を買えない。
バリニーズに、代理で、買ってもらう。
しかし、最初に、書面で、契約をしておかなければ、完全に、それは、相手に、取られてしまうと、言う。
裁判をしても、証拠が無いゆえに、完全に負けるという。

どこでも、同じだが、バリ島好きな人に、冷え水を浴びせる言葉になるが、バリニーズを信用しては、駄目である。

一見、純朴に、素直に、良い人に、見えるバリニーズに、騙された人は、数多くいる。
騙されたことに、気づかないでいる人も、多い。

知り合いになった、日本人に、土地のことで、揉めていて、裁判をしなければ、土地が、取られてしまう。だから、裁判費用が、必要なのです。
50万円を、貸して下さい。

それで、一度、味をしめると、次から、次と、金を、無心するようになる。

日本の女に、結婚すると、言って、金を絞り取るなどは、限りなく、多いのである。

騙されていることに、気づいていないという、悲劇もあり、自分だけは、そんなことは、無いと、思う、頑固な女に多い。

仕事をするために、車が必要だ。車のお金を出す。
すると、事故を起こしたので、また、お金が必要だ・・・
延々と、騙す。
そして、何と、騙すことが、仕事だというのである。

日本の女を騙す仕事で、家族を養うのである。
全然、罪の意識は、無い。

バリ島の平民は、持てる者から、貰って当然だと、考えるのである。
色々な人たちが、警告を発している。

このままでは、バリ島は、静かに死ぬ、以外になくなる。



posted by 天山 at 00:00| バリ島は静かに死ぬ 平成22年2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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