2009年05月16日

性について 86

HIV・エイズの流行で最も大きな打撃を受けてるのは途上国であり、エイズとの闘いは保険・医療分野の課題であるだけではなく、開発や国際安全保障、世界経済の安定などの面からも重要な課題になっている。・・・・
途上国の貧困が感染症の流行に拍車をかけ、それがまた途上国の貧困を深刻化させるという負の循環が続けば、先進国と途上国の貧富の格差は一段と拡大し、結局は先進国も過重な負担を負わなければならない。
宮田一雄 世界はエイズとどう闘ってきたか

国連が、分類した、最低開発途上国では、アフリカの国々が、最も多く、アジアでは、アフガニスタン、カンボジア、ミャンマー、ネパールなどである。

他の、低所得国は、最低開発国より、貧しくないが、GDPが、年755ドル以下に留まる国で、アジアでは、インド、パキスタン、インドネシアなどである。

低・中位所得国は、中国、フィリピンで、高・中位所得国は、ボツワナ、南アフリカなどである。

南アフリカは、世界で最も大きな、HIV感染者を抱える。
ボツワナは、成人人口に占める感染者の割合が、四割近くに達する。

この二カ国は、最もエイズの流行が、深刻な国といえるが、経済力からすれば、貧しいというわけではない。指導者が、その気になれば、国として、エイズと、闘うことも、可能である。

途上国にも、自力で、エイズと、闘うという気概さえあれば、かなりの成果を上げることができるはずである。
勿論、援助がなければ、エイズ対策など、不可能という国もある。

さて、途上国で、感染症と、栄養不足に対する、最低限の保険サービスを提供することにより、2010年には、年間、8000万人の命が救われるといわれる。
そのために必要な、保健支出は、2007年に2003年より、570億ドル増、2015年には、940億ドル増といわれる。
マクロ経済と、保健委員会は、このように、推定したのである。

この、支出を、投資として考えた場合の、経済効果についても、報告書には、試算してある。
年間、8000万人の命が、救われること自体、大きな価値がある。

それを、経済効果として、捉えたところに、今までにはない、価値創造があると、思われる。

800万人が死を免れることで約3億3000万DALYがセーブされると推定します。保守的に見積もって各一DALYがセーブされたとすると、2015年の一人あたり所得では563ドルの経済効果があります。3億3000万人DALYの直接経済効果は年に1860億ドルとなるでしょう。
報告書

DALYとは、増加した生存年数を加え、障害とともにあった年数を減らして算出する。

2002年に、メキシコの、モンテレイで、国連開発資金国際会議が、開催された。

途上国の、貧困削減を地球規模の課題として、とらえ、そのための資金を、いかに確保するか、である。

その、合意書には、先進国に対して、国民総生産の、0,7パーセントに相当する、額のODA支出を目指した、貧困国支援要請である。

エイズ対策を中心にした、地峡規模の、感染症対策の必要性は、この会議でも、取り上げられた。

国連エイズ計画の、社会戦略部長が、最も大きな打撃を受けているいくつかの国では、エイズの流行だけで、過去50年間の開発の成果が帳消しにされようとしていると、演説した。

つまり、各国の若者、働き盛りの人たちの、命を奪い、貧困や、不平等を、より深刻化させていることで、開発の成果を、脅かしているということだ。

エイズは、現在、世界の開発と安定に対する、最大の脅威である。
との、名言が、語られた。

国連エイズ計画の、報告書では、2001年現在の、HIV感染者数は、推計4000万人である。
その中には、死亡した、人は含まれない。

それでは、死者数を入れると、6600万人になるとされる。

更に、年間500万人もの人が、HIVに感染しているという。

2006年の、日本国籍の感染者数は、2万2000人である。
死者を含む、累計エイズ患者は、5000人。

少しばかり、世界的な動向を、眺めてきた。

エイズは、完治は望めないが、感染した人が、HIVを、体内に抱えたままで、エイズの発症を抑え、更に、働くことも、学ぶことも出来る。
そして、長く生きる事が出来るようになった。

現実には、薬の副作用の問題と、薬が高価で、途上国の貧しい人たちの手には、入らないことである。

そして、もう一つは、耐性ウイルスの出現である。

HIVは、変異のスピードが、比較的速い。
長く薬を使用していると、抗レトロウイルス薬が、効かないように、姿を変えて、生き延びるという、ウイルスが、登場してくる。

そうした、薬剤耐性HIVが、出ると、治療効果を発揮していた、薬も、利かなくなるのである。

研究者は、新しいタイプの抗レトロウイルスの開発を急ぐ。

現在は、新薬開発と、薬剤耐性ウイルス出現との、競争である。
抗レトロウイルス療法は、三種類以上の薬を併用し、治療効果を高めるが、この三種類にも、限界がある。
耐性ウイルス出現のスピードが、新薬開発を上回れば、HIV感染者が、エイズ発症を抑えつつ、長く生きるという、治療法を、破綻させる。

人類は、ウイルスとの、共生共存と、戦いの歴史を生きてきた。
これからも、それは、続く。
今までとは、違うことは、世界が、グローバル化したということである。
そして、結局は、個人の行為自体における、意識であるということ。
そして、世界的エイズとの、闘いは、先進国も、後進国も、より、理解を深めるということだ。



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最後の沈黙を破る 16

若い声楽家たちの、歌を聴いた。
とても、素晴らしい声である。

声質が、また、優れている。
しかし、日本語になると、何故、あのように、母音に戻れなく、更に、折角の、歌詞が、日本語に聞こえないのか。

この期に及んでも、まだ、それが、成されないということは、ただ、ただ、指導者に問題があると、思うのだ。

要するに、指導者が、アホなのである。

もし、藤岡宣男に、指導させたら、皆、日本語として、歌えるようなったと、思われる。

アォアォーーーー オァオァーーー
としか、聞こえない。
ゆえに、非常に疲れる。
何を言っているのかを、聴こうとすると、断然、疲れる。

母音に、戻せば、日本語になる。
何故、それが、出来ないのか。

藤岡の場合も、しイ、ひイ、とが、非常に微妙だったことがある。
ひ、が、しに、聞こえることもあった。
ただし、私は、何も言わなかった。
その時の、指導者に任せていた。

だが、我慢が出来なくて、言った。

思いいずる日
おオもオいいずウるウひイ
と、歌うのである。

その指導者は、口さえ、ひ、の口をすれば、いいと、教える。
それでは、声にならない。
それで、息を出せば、ひイになると、信じている。

イ音だけ、強調しても駄目。
ひ、も、い、も、出す。二つの音である。

それを、瞬時にする。
それが、芸である。

ちなみに、私は、今、舞台で、歌う。
声楽の発声法ではない。
生声で、歌う。

生声で、歌って、日本語になっているということを、実感している。
つまり、出来ないことではないのだ。

もし、どうしても、彼らが、日本語で、表現したいというなら、馬鹿でかい声を出すことをやめて、マイクを使うといい。
その方が、大声で、わけのわからない日本語で、歌うより、遥かにいいのである。

といっても、生声で、聞かせる声楽発声なのであるから、出来ない相談だろう。

藤岡宣男は、母国語で、歌うことは、日本人声楽家として、当然のことであると、言った。その通りである。

母国語を、しっかり歌えない者が、あちらの言葉で歌う。では、その言葉が、出来るのかといえば、会話は、おろか、何も喋れない、意味が、解らないと、話に、ならない。

だから、声楽家は、馬鹿だと、言われる。

精々、舞台が、終わって、乱交パティーをするのが、関の山。

それにしても、馬鹿は、指導者である。
大枚な、給与を得ているのだろうし、指導料を取っているのだろう。
この場合は、取るのである。
つまり、金を奪う。

教えられるものが無い人が、指導料を、頂くとは、言わない。
取る、奪うのである。

自滅を願う。

知り合いの、カウンターテナーの方は、日本語の歌は、歌えませんという。
その方が、すっきりしていて、実にいい。

彼は、世界的レベルに達している。


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